[pgsql-jp: 40828] Re: デッドロックについて

nozawakz @ nttdata.co.jp nozawakz @ nttdata.co.jp
2011年 6月 28日 (火) 22:19:06 JST


高塚様

野沢です。

早速ご回答いただき、ありがとうございます。

ORDER BY 主キーを設定したところ
デッドロックは発生しなくなりました。
(テーブルロックに関しても実施してみます。)

デッドロックは発生しなくなりましたが
私が知識不足であるため、大変お手数ですが、
デッドロックが発生しなくなった理由について
私の理解が合っているか確認させていただけないでしょうか。

下記のように
トランザクション1のselect for update文で
4レコードの順序が
 A→B→C→Dの順になっているとする。

次にUpdate文でBのレコードを更新しようとする。
この際、2行目以外はロックを解放する。

トランザクション2では不定であるため、
 B→C→D→A
となってしまっているとすると、
トランザクション1で
Update文がcommitされる前に
トランザクション2のselect for update文で
1,3,4行目をロックしてしまい、Bをロックしてしまうため、
トランザクション1でBのレコードを更新完了できない。

上記が連鎖的にトランザクション3以降でも
起こるため、デッドロックが発生する。

[トランザクション1]
    A
    B
    C
    D

[トランザクション2]
    B
    C
    D
    A

[トランザクション3]
    A
    D
    C
    B


以上、よろしくお願いいたします。

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差出人: pgsql-jp-bounces @ ml.postgresql.jp [pgsql-jp-bounces @ ml.postgresql.jp] は TAKATSUKA Haruka [harukat @ postgresql.jp] の代理
送信日時: 2011年6月28日 18:44
宛先: PostgreSQL Japanese Mailing List
件名: [pgsql-jp: 40827] Re: デッドロックについて

高塚 @ JPUG / SRA OSS,Inc. と申します。

これはデッドロックは出ます。
以下で出なくなると思います。

 (1') SQL1
        SELECT カラムA、カラムB、カラムc
        FROM 業務テーブルA
        ORDER BY 主キー
        FOR UPDATE;

行ロック順序が不定なので、行ロックがたすきがけになっているのでしょう。

# 小さいテーブルと分かっているならテーブルロックでもいんじゃない?
# とも思います。

On Tue, 28 Jun 2011 18:03:58 +0900
<nozawakz @ nttdata.co.jp> wrote:

> お世話になります。野沢と申します。
>
> デッドロックの現象が解決しないため、質問させてください。
> RHEL5.5 64bit,Postgresql8.4.5
>
> ○質問事項
> レコード件数が少ないテーブルに対して複数トランザクションで
> Update文を発行する場合、デッドロックが発生することは
> ありえますでしょうか。
> また、解析方法で有効な手段があればご教授お願いできないでしょうか。
>
> ○現象
> <SQLについて>
> 下記(1)、(2)の順でSQLが発行されます。
> (1)SQL1
>       SELECT カラムA、カラムB、カラムc
>       FROM 業務テーブルA
>       FOR UPDATE;
>
> (2)SQL2
>       UPDATE 業務テーブルA
>       SET カラムC = SQL(1)で取得した値
>       WHERE カラムA = カラムAの値
>           AND カラムB = カラムBの値
>
> <業務テーブルA>
> 合計4レコードのみ
>
> <デッドロックが発生した時の状況>
> (1)SQL発行頻度
>   テストでは80TPSの負荷をかけて、上記SQL文を発行しました。
>
> (2)deadlock_timeoutの設定
>   当初はデフォルト設定(1秒)を設定しており、直ぐにデッドロックタイムアウトが返却されました。
>   SQLコード:40P01(デッドロックの検出)
>   デッドロック回避のために、当設定値がチューニング要と判断し、設定値を(100秒)に変更して、再実行しました。
>   が、100秒後にデットロックタイムアウトが検出されました。
>   deadlock_timeout の値を増やす事で、デッドロックタイムアウトの回避は出来ず、
>   検知にかかる時間が大きくなるという結果でした。
>   数秒間実施で356/9500件の割合(3.7%)でデッドロックを検出しています。
>
> (3) 襷掛け確認
>   単一のテーブルの更新に対してのトランザクションの集中であり、
>   複数トランザクションによる、ロック解放待ちの襷掛け状態にはなっておりませんでした。


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