[hackers-jp: 120] Re: Fw: [HACKERS] What can we learn from MySQL?
Tatsuo Ishii
t-ishii @ sra.co.jp
2004年 4月 24日 (土) 15:14:31 JST
石井です.
> 大垣です。
>
> Satoshi Nagayasu wrote:
> > エンジニア同士で延々とMLで議論するくらいなら、
> > お客さんとこ行って、話聞いてきた方が
> > よっぽどタメになると思いますけどね。
同意.SRAにいると,お客さんがPostgreSQLに何を求めているかかなり実感と
して分かります(最近は億円単位のPostgreSQL案件もあります).米国ではそも
そもPostgreSQLがばりばり企業で使われているとは言えない状況なので,米国
の開発者はそもそも何がニーズなのか分かっていない可能性があります.
# まだアジアとかヨーロッパの方が分かっているような気がする
> > エンジニアがMLで議論してれば普及するなら、
> > マーケティングのプロは全員廃業ですね。
> >
> > 「モチはモチ屋」ってことです。考えるまでもないです。
これには疑問:-)マーケティングのプロにまかせていればうまく行くとも思え
ませんが...
私に言わせれば,そもそもPostgreSQLはDB市場のどこをターゲットにするのか
がはっきりさせた方が議論の上では効率がよいと思います.どこもかしこも
PostgeSQLである必要もないでしょう.以下私見.
1) ちょっと位データが壊れてもよい,動けば良い,という用途はMySQLで十分.
あえてこういうところでMySQLとケンカしなくてよいのでは?
# たとえば日経システム構築の2004年4月号の記事に,XOOPSでシステムを
# 構築したが,DBMSがMySQLだったためかデータが壊れた.担当者曰く
# 「MySQLのデータは壊れやすいということを改めて思い知らされた」
# (p150)とありました.
2) ではPostgreSQLはどこに向かうべきか.その一つが商用DBが押さえている
市場です.技術的にはPostgreSQLはまだ商用DBに100%対抗できているわけ
ではありませんが,かなりの部分はPostgreSQLで十分行けるはず.
PGClusterなどを使えば可能性はもっと広がるかも.
3) PostgreSQLがMySQLや商用DBと比べて優位に立っているもうひとつの点は,
企業に押さえられていないコミュニティーベースのオープンソースDBだと
いうところ.ホビーユースや,囲い込みを嫌う企業には歓迎される利点で
す.
言いたかったのは,強みのあるところで勝負しましょうということでした.
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Tatsuo Ishii
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