[pgsql-jp: 25783] フリーソフトの Risk

Tadashi Nakamura tn_mls @ hotmail.com
2002年 5月 2日 (木) 16:09:52 JST


----- Original Message -----
From: "Tadashi Taniguchi" <ttaniguchi @ inform.co.jp>
To: <pgsql-jp @ ml.postgresql.jp>
Sent: Thursday, May 02, 2002 3:17 PM
Subject: [pgsql-jp: 25780] Re: 「 Oracle に比べるとフリーだから不安」と言わ
れたら


>   誰が面倒を見るかによると思います。たとえ頑丈で高性能なソフトでも
>  管理者が不慣れで いい加減な運用であれば意味がないですから。

System 構築の際の Risk の問題は
 Software の Bug
 System 管理者のスキル
という技術的な問題の他に、
 Client である企業体の意向に沿っているか?
という問題があるように思われます。いかに、素晴らしい Software であろうと
それをどれだけ素晴らしい Administrator が管理していようと
その System が企業体の意向に沿って展開、稼動していなければ
とんでもない不良資産に過ぎません。技術的に素晴らしいだけに
けちをつけられないだけに、やっかいな不良資産です。

 企業体の意志=トップの本音、は成立しません。だからこそ
たぶん企業トップにとって、何よりも都合の良い System でないと
困るんじゃないでしょうか。その辺を、有料高額 Soft であれば
予算立ての段階で、企業トップの意向・嗜好・恣意を
反映することができます。それがもしも、完全 Free の System 展開を
認めてしまうと、System 構築者の意のままであって、トップの嗜好を
反映させることができません。それは、管理職の有名無実化に
つながっていきますから、トップは本能的に警戒するのではないでしょうか。

 現在、私は Project Manager として「予算ゼロ戦略」を公言し、
Free Software による Online System の展開を実行中です。
経理上は、資金、経費が必要ないので、一見助かるような印象を
与えると思いますがトップもやがて、この Project をコントロールできない、
という事実に気が付くと思います。

 人事とともに、予算付けの高低によって、トップが企業統治を
行っていると言えるでしょう。その予算付けの手法が通用しない
Free Software は、トップから見てもしかするとやっかいな Risk と
言えるかもしれません。私の場合、社内納期とともに
トップがその事実に気づくまでの時間が、精一杯楽しめる
猶予期間だと考えています。

--
Tadashi Nakamura
tn_mls @ hotmail.com



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