[pgsql-jp: 38717] Re: [pgsql-advocacy] The naming question (Postgres vs PostgreSQL)

jun kuwamura kuwamura.jun @ gmail.com
2007年 8月 31日 (金) 17:43:01 JST


くわむらです

日本で、「ポスグレ」と呼ばれることは口語上の省略ではいたしかたないと
あきらめています。しかし、「ポストグレ」(英語では "postgre")と誤って認識
されることが問題で、命名に問題があったということことでしょう。SQLを大
文字で(日本ではエスキューエルと)強調したための副作用だと思います。

日本では日本語が使えるということがPostgreSQLの普及のきっかけになり
ましたが、Unixや互換のサーバでの使用が主で、汎用のアプリケーションの
ために使われることは少なく、世の中でもっとも多く使われているWindows
ではMySQLという選択肢が一般的になったと思います。結果、MySQL対応
のアプリケーションのほうが圧倒的に多いのは自然です。

個人的には、バークレイでの研究開発への感謝の念から、間違った名前で
呼ばれることには抵抗がありますので、"Postgres" と呼ぶことに賛成です。
しかし、既にPostgreSQLでビジネスをしている人たちにとっては、名前を変
えらることで、印刷物やWebコンテンツなどの変更のために、多大なコスト
の出費を伴いかねないというのが現実なので、それ以上のメリットが欲しい
ところだと思います。



On 8/31/07, a.mitani @ sra-europe.com <a.mitani @ sra-europe.com> wrote:
> 稲葉さん、こんにちは。
>
> >> 欧米でPostgreSQLがマイナーなのは名前のせいではなく、別に要因があります。
> > に付きまして、支障なければその要因を教えてもらえれたら幸いです。
>
> はじめにお断りしておきますが、私が要因と思っているだけで、本当にそうなのかど
> うかは、何ら確たる証拠があるわけではありません。
>
> ヨーロッパ各国で政府調達のソフトウェア製品はオープン・スタンダードあるいはオー
> プンソースでなければならない、とされているにもかかわらず、PostgreSQLが今ひと
> つマイナーなのは何故か、という話をフランスやドイツのユーザ会の人たちと飲みな
> がら話したことがあります。
>
> その中で色々出てきたのは、
> 「パッケージに始めからMySQLが入っている」
> 「Oracle・MySQL対応のパッケージが多い」「PostgreSQL対応のパッケージが少ない」
> 「モニタツールや管理ツールが少ない」
> 「レプリケーションやクラスタリングが標準でできない」
> などでした。
>
> LinuxのカンファレンスやExpoなどでユーザにも聞いてみましたが、
> 「保守できる技術者を確保できない」
> 「エンタープライズ・レベルのERPパッケージなどがPostgreSQLに対応していない」
> 「スケールアップやスケールアウトによる性能拡張が容易ではない」
> 「標準的なデータ・マイニングツールやモニタ・リングツールがない」
> 「我々の標準と合わない」
> などでした。
>
> (ちなみに「PostgreSQLが発音しにくいから」という理由は出てきませんでした)
>
> 逆に、これらのツールや機能が整備され、エンタープライズレベルのパッケージとの
> インターフェースが準備されれば、PostgreSQLは一気に巻き返しを計ることができる
> かもしれません。
>
> ただ、これらはニーズをあげるエンタープライズレベルのユーザがいないと、整備さ
> れません。
> レプリケーションツールが日本から多く出ているのは、日本が最もエンタープライズ
> レベルのユーザが多いからだと思います。
>
> ネーミングのような目先のことにとらわれず、ユーザが必要としている機能を整備す
> ることが、利用者を増やす近道だと思いますが、それは今後の日本のユーザと開発者
> にかかっているのではないかと思います。
>
> ユーザ会で日本のユーザの要望をまとめて本家に送ってみたらどうでしょうね。
>
> 三谷
>



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